大阪府茨木市の内科・外科・胃腸科・耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科

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〒567-0846 大阪府茨木市玉島2丁目10番21号

耳の病気

急性中耳炎

急性中耳炎は、鼻かぜやのどかぜによって起こります。特に鼻かぜを繰り返したり、集団保育を受けていたりすると中耳炎を繰り返すことが多いです。
耳の中は外耳道という穴がありその奥に音を伝える鼓膜があります。その鼓膜の奥(中耳)にウィルスや細菌が入って感染をおこすと中耳炎になります。中耳は鼻やのどと耳管という管でつながっており、鼻かぜやのどかぜをひくと病原体が耳管を通って中耳入り、中耳炎をおこします。
急性中耳炎を放っておくと繰り返したり、鼓膜に穴が開いたままになったり、難聴の原因となる滲出性中耳炎になってしまうこともあります。
初期の段階で治療するために違和感を感じた場合は、お気軽に当院にご相談ください。

症状

耳痛(小さなお子様は気になって耳を触ったり機嫌が悪くなったりします) 耳だれ 発熱  耳のつまった感じ 難聴

治療

通院して中耳とつながる鼻の状態を改善し抗菌薬や炎症を抑える薬を使って治療いたします。

滲出性中耳炎

滲出性中耳炎とは鼓膜の奥にある中耳に浸出液がたまる病気です。
鼻かぜを繰り返したり、アレルギー性鼻炎があったり、気温差で鼻炎症状がおこる方にみられることが多いです。
耳と鼻をつなぐ耳管は中耳の気圧とまわりの気圧にあわせる働きがあります。鼻かぜや鼻炎症状などにより、鼻とつながる耳管の働きが悪くなると気圧の調整ができなくなります。このため中耳の気圧が低くなって鼓膜は少しくぼんだ状態になります。
この状態が長く続くと中耳に浸出液が染み出してきて、液体が中耳にたまった結果、難聴、耳のつまった感じ、耳鳴りや自分の声が耳に響くといった症状がおこります。

症状

大人の場合

耳のつまった感じ 難聴 自分の声が耳に響く 飲み込んだ時に耳の中で水の音がする

子供の場合

難聴
子供の難聴の多くはこの滲出性中耳炎によるもので急性中耳炎に引き続きおこります。
鼻かぜを繰り返しているうちにいつの間にか急性中耳炎から滲出性中耳炎になってしまっていることがあります。
子供の場合、難聴を自分から訴えることができない場合が多く、テレビのボリュームを大きくしたり、呼びかけても反応しなかったり、いつもより大きな声で話したりする場合、滲出性中耳炎を疑う必要があります。

治療

鼻かぜが原因で滲出性中耳炎になった場合は抗菌薬や消炎酵素剤を処方し、アレルギー性鼻炎などの鼻炎が原因である場合は抗ヒスタミン剤を処方いたします。
鼻と耳をつなぐ耳管に空気を入れて浸出液が抜けやすくなる治療(通気治療)を行います。

慢性中耳炎

急性中耳炎や滲出性中耳炎や鼓膜外傷などが完治せずに、鼓膜に穴があいたままの状態をさします。
鼓膜は本来再生能力の強い組織であり、生じた穴はたいてい自然に閉鎖しますが、炎症が長期間続いたりした場合、閉じないことがあります。
正常の鼓膜と異なり、慢性中耳炎の耳では外耳道から中耳腔へ細菌が入りやすいため、感染を繰り返しやすくなります。

症状

耳だれ(症状が安定していると耳だれはない) 難聴

治療

抗菌薬の点耳、内服、耳だれが多い時は局所を洗浄

外耳道炎

耳の穴の皮膚に細菌やカビが感染をおこした状態で、耳掃除のしすぎによっておこることが多いです。
耳の穴の皮膚は非常に薄く、少しの刺激で傷がついたり荒れたりします。

症状

耳だれ 耳のかゆみ 耳痛 耳のつまった感じ

治療

点耳薬 軟膏塗布 抗菌薬や消炎剤の内服
原因が細菌かカビかで治療法が変わることがありますので耳だれの細菌培養検査をする場合があります。
外耳炎を発症した場合は、耳をなるべく触らないようにし、当院に早い段階でご相談ください。

耳垢 耳あか

耳垢には乾燥した耳垢とねばねばした耳垢の2種類があります。
生まれつき遺伝的にどちらのタイプか決まっています。日本人は7割が乾燥型で残りがねばねば型といわれています。耳垢は自然に耳の外に移動する性質があります。
自分で耳掃除をする時はなるべく外側だけに留め、1・2週間に一度優しく掃除してください。
耳掃除がご自分でできているか気になる方や小さなお子様や耳垢のたまりやすい方はお気軽に当院にご相談ください。

加齢による難聴

加齢によっておこる難聴で、年齢と共に少しずつ聞こえの衰えが始まります。
難聴を放置すると外出先で危険に気づかなかったり、難聴によって社会的に孤立しうつ状態におちいることもあります。難聴が原因で認知症リスクを大きくするともいわれています。

症状

テレビの音量が大きい 耳鳴り 体温計の電子音に気づかない

治療

聴力検査の結果で補聴器が必要か判断します。
当院は補聴器相談医ですので、補聴器の装用・購入をお考えの方は診察を受けて頂き、認定補聴器専門店での相談及び購入をお勧めします。
加齢と共に少しずつ難聴を自覚されている方は、ぜひ当院へご相談ください。

突発性難聴

突発性難聴とは、突然発症し、片方の耳が聞こえなくなります。
突発性難聴の原因は現時点ではよくわかっていません。
近年の研究では神経への血流障害やウィルスによる障害であると考えられています。

症状

片方の耳が聞こえにくくなったり耳が塞がったような感じになります。
場合によっては、耳鳴りやめまいを伴うこともあります。

治療

症状が軽い場合で発症後早期の場合はビタミン剤や循環改善剤などを投与して経過を見ていきます。改善がみられない場合や症状が悪化する場合は内服ステロイド薬やビタミン剤や循環改善剤で治療を行い、状況に応じて点滴を併用する場合があります。
突発性難聴は早期の治療が最も重要です。突然耳が聞こえにくくなった場合は速やかに受診してください。

耳鳴り

耳鳴りとは、外で音がしていないのに音が聞こえる状態ですが、現実には音がなく本人にしか聴こえない自覚的耳鳴と、耳付近や耳管などで実際に何らかの音がしていてそれが聞こえる他覚的耳鳴に分類されます。

自覚的耳鳴

自覚的耳鳴がおこる仕組みはわかっていませんが、内耳から脳に至る聴覚経路のどこかで外からの音入力に関係なく、聞こえの神経が活性化されることで生じるとされています。
また耳鳴りは外が静かになる夜や早朝に大きく感じることが多いです。
耳鳴りは様々な病気に伴っておこります。代表的なものは突発性難聴、メニエール病、音響外傷などです。
しかし、単に加齢に伴って生じたり、肩こりやストレス、睡眠不足に伴っておこることもあります。

他覚的耳鳴

他覚的耳鳴には間欠的なものと持続的なものがあります。
間欠的なものには、耳管周辺の筋肉や耳小骨についている筋肉の痙攣によるものがあり、コツコツとかブツブツという感じの音がなります。
音が持続的な場合では耳周辺の大きな静脈や動脈内を血液が流れる時に生じる雑音が聞こえることがあります。

症状

ジー、キーン、ガーッ、コツコツ、ドンドン、ブツブツなど様々な音が耳の中で鳴ったり、頭の中で鳴る場合もあります。

治療

自覚的耳鳴

多くの耳鳴りは原因不明で、いろいろな治療が試みられます。
原因となる病気が明確な場合にはその病気を治療することが耳鳴りの治療になります。
よく行う治療方法としては、漢方薬、内耳や脳の血液循環を改善する薬、精神安定薬などの薬物治療です。
耳鳴りの背景に精神的な緊張やストレスが存在することも多いので、心理的なアプローチも非常に重要となります。

他覚的耳鳴

原因によってそれぞれの治療を考えていきます。筋肉の痙攣が原因であれば筋肉の緊張をとるようなお薬や、血圧が高い場合には降圧薬を処方することもあります。

めまい

人間は耳の中にある三半規管で体のバランスをとっており、耳の病気や自律神経の問題からめまいがおこることが多いです。
めまいの原因として、メニエール病が非常に有名ですが、メニエール病と診断できる基準を満たす患者さんは、めまいを訴える患者さんの約10%未満だと報告されています。
めまいの原因として良性発作性頭位めまい症という疾患もあり、寝返りをうったり寝るとめまいがおこったりします。他風邪をきっかけにめまいがおこったり、突発性難聴でめまいを伴うこともあります。
めまいの原因は様々ですので、一度診察を受けられることをお勧めします。

症状

天井が回る、フワフワする、パッと振り向くとふらっとする、立ちくらみがする

治療

めまいの原因が断定できる病気の場合その病気の治療を行います。
良性発作性頭位めまい症の場合リハビリの指導を行います。
他原因がはっきりしない場合抗めまい薬の内服、注射、漢方治療などを行います。

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