大阪府茨木市の内科・外科・胃腸科・耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科

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鼻の病気

急性鼻炎

いわゆる初期の鼻かぜのことを指します。放っておくと蓄膿症(副鼻腔炎)になることもあります。また、鼻と耳は耳管という管でつながっているので、急性鼻炎による細菌が耳にいくと急性中耳炎になることもあります。

症状

鼻水、黄緑色の鼻漏、鼻づまり

治療

鼻汁吸引 超音波ネブライザー吸入 去痰剤

急性副鼻腔炎

鼻かぜが長引くと急性副鼻腔炎になることが多いです。人の鼻の構造は息を吸ったりはいたりする鼻腔と、鼻腔に隣接する副鼻腔から成っています。鼻腔と副鼻腔とは自然孔という小さな穴で連絡しています。その副鼻腔が細菌やウイルス感染により炎症をおこしたり、膿がたまったりする状態が副鼻腔炎です。副鼻腔炎を繰り返すと、慢性化し風邪を引くとすぐ鼻にくるというような慢性副鼻腔炎になることもあります。

症状

膿性(黄緑色)の鼻漏、鼻づまり、痰、顔の痛み、頭痛、頭重感、へんなにおいがする、におわない、味がしない

治療

鼻汁吸引で鼻腔と副鼻腔の通りをよくする 超音波ネブライザー吸入 抗菌剤内服 去痰剤内服
アレルギー性鼻炎もある場合は抗ヒスタミン剤の内服

慢性副鼻腔炎

急性副鼻腔炎が治らず長引いたり、繰り返したりすることで3ヶ月以上症状が続いているもので蓄膿症とも呼ばれます。慢性化する理由は、鼻と副鼻腔をつなぐ小さな穴が細菌感染により生じる粘膜のはれにより閉じられてしまい、副鼻腔にたまったうみが鼻腔に排泄されにくくなることにあります。

症状

粘稠な鼻漏、鼻汁がのどに落ちる、鼻づまり、口呼吸、いびき、頭重感、におわない、味がしない、咳

治療

定期的に鼻や副鼻腔にたまった鼻汁を吸引する
細菌感染に引き続いて発症する慢性副鼻腔炎には1~2ヶ月以上の抗生物質、去痰剤などの内服が必要なことがある。

アレルギー性鼻炎(通年性)

アレルギー反応によっておこる鼻の粘膜の炎症です。アレルギー性鼻炎の原因となるものはたくさんありますが、特に季節に関係なく存在するダニ、ハウスダスト、カビ、犬の皮屑、ネコの皮屑などが有名です。アレルギー性鼻炎は遺伝的な要素が強いとされています。

症状

くしゃみ、鼻水、鼻づまり、頭痛、痰、咳、眼のかゆみ、鼻のかゆみ

治療

アレルギー性鼻炎の原因を検査し、生活環境からアレルギーの原因となるものとの接触をさけると症状は軽快するが、困難な場合は抗ヒスタミン剤内服、点鼻薬、点眼薬など。
ダニについては舌下免疫療法で治癒できることがあります。

花粉症(季節性のアレルギー性鼻炎)

植物の花粉によるアレルギー反応でひきおこされる疾患です。春先に大量に飛散するスギの花粉が原因であるものが多いですが、5~6月のカモガヤ(イネ科の雑草)や9~10月のイネによってもアレルギー症状がでます。他、花粉症をひきおこす植物は60種類以上が報告されており、原因の花粉の種類を調べるには血液検査が必要となります。お子様には簡単な指の先で測れるアレルギー検査もあります。

症状

くしゃみ、鼻水、鼻づまり、頭痛、のどのかゆみ、鼻のかゆみ、眼のかゆみ、皮膚(耳や顔、体)のかゆみ、痰、咳

治療

まずはマスクやめがねなど原因となる花粉を避けるなど原因の除去が第一です。抗ヒスタミン剤の内服が有効だが、即効性はなく花粉症シーズンが始まる半月前からの内服が必要と言われています。他、点鼻薬、点眼薬など。
スギについては舌下免疫療法で治癒できる場合があります。

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